1.30 と 1.31 との違い


ファームウェア アップデータ Ver.1.31 は、 Link Station Vine には必要ないので、 インストールするつもりはなかったのだが、
先日、Filesystem features を調べるために 実験用 HDD に 1.31 をインストールした。

これを機会に(?)、 ファームウェア アップデータ Ver.1.30 と、 ファームウェア アップデータ Ver.1.31 との 違いを探す

1.31 の吸出し

実験用 HDD を実験機に接続し、ファイルとして取り出す。
intel# cd /home/ls
intel# mkdir root
intel# mount /dev/hdc1 root
intel# cd root
intel# tar zcvf ../hd-h120lan_131_hda1.tar.gz .
intel# mount /dev/hdc3 mnt
intel# cd mnt
intel# tar zcvf ../../hd-h120lan_131_hda3.tar.gz .
intel# cd /
intel# umount /home/ls/root/mnt
intel# umount /home/ls/root

1.30 と 1.31 との diff を取る

1.30 と 1.31 を展開する
intel# mkdir 1.30
intel# cd 1.30/
intel# tar zxvpf ../hd-h120lan_130_hda1.tar.gz
intel# cd mnt
intel# tar zxvpf ../../hd-h120lan_130_hda3.tar.gz
intel# cd ../..
intel# mkdir 1.31
intel# cd 1.31
intel# tar zxvpf ../hd-h120lan_131_hda1.tar.gz
intel# cd mnt
intel# tar zxvpf ../../hd-h120lan_131_hda3.tar.gz

続いて、差分を取る

intel# diff -arc 1.30 1.31 > /tmp/1.30-1.31.diff

ファイルの増減

まずは、ファイルの増減を調べる
/etc/.pwd.lock
/etc/group-
/etc/network/interfaces.bak
/etc/passwd-
/usr/lib/libcom_err.so
/usr/lib/libcom_err.so.2
/usr/lib/libcom_err.so.2.0
/usr/lib/libe2p.so
/usr/lib/libe2p.so.2
/usr/lib/libe2p.so.2.3
/usr/lib/libext2fs.so
/usr/lib/libext2fs.so.2
/usr/lib/libext2fs.so.2.4
/usr/lib/libuuid.so
/usr/lib/libuuid.so.1
/usr/lib/libuuid.so.1.2
/usr/sbin/groupmod
/www/ad
がなくなって、
/mnt/spool/tmp/shareinfo
が増えている

なくなったファイルのうち 最初の4つはごみ(リリース状態には入っていないかもしれない)
libcom, libe2p, libext2fs, libuuid はなくなってもいいんだろうか?
groupmod については後述
/www/ad に関しては不明。.htpasswd と同じ内容

変更されたファイル

思ったより変わっていない。

おおよそ 1.31 の README に書いてあるとおりの変更のようである。 上記、/usr/sbin/groupmod が削除されたのは、 /bin/groupmod と重複していたから?。

社名変更に伴う変更

社名が MELCO から BUFFALO に、
URL が http://www.melcoinc.co.jp から http://buffalo.jp
に、あちらこちら修正されている。

気になる変更

/etc/linkstation_release に気になる変更を見つけた。
diff -rc 1.30/etc/linkstation_release 1.31/etc/linkstation_release
*** 1.30/etc/linkstation_release	2003-09-10 10:48:55.000000000 +0900
--- 1.31/etc/linkstation_release	2003-12-09 14:59:19.000000000 +0900
***************
*** 1,5 ****
  PRODUCTNAME=HD-HLAN(PLUS)
! VERSION=1.30
! SUBVERSION=HDD 2.2
  PRODUCTID=0x00000003
! BUILDDATE=2003/9/10 10:40:00
--- 1,5 ----
  PRODUCTNAME=HD-HLAN(PLUS)
! VERSION=1.31
! SUBVERSION=HDD 3.1
  PRODUCTID=0x00000003
! BUILDDATE=2003/12/9 15:20:00
改行コードが CR LF になってるというのはさておき、
この SUBVERSION が大きく変わっているのはなぜ?

/dev/hda1 のスーパーブロックが正常でないことと関係があるかもしれない。 1.31 から、ハック防止が入ったか?
こんなので、セキュリティ向上策などと思われていたら、やだな


 BUFFALO Link Station をハックしよう  → /dev/hda3 の Filesystem features の変更
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