バックアップ（２）

昨日書いたように、 tar + gzip でローカルマシンにバックアップを取っておけば、ファイルを消してしまったり誤って編集してしまっても元に戻すことができるようになる。

ところが、HDD がクラッシュしてしまうと、ファイルを取り出すことは不可能である。
通常は、外部メディア（テープとか）にバックアップを取るのだが、わが家には LinkStation が複数あるので LinkStation のバックアップを別の LinkStation に取っている。
具体的には HD-HLAN 上で tar + gzip で作成したアーカイブを rsync を使って HD-HGLAN 上に２次バックアップしている
以下、この方法を紹介する

HD-HLAN 側の準備

rsync サーバとなる HD-HLAN 側の設定を行う

/etc/inetd.conf

rsync クライアントからアクセスがあった場合 /usr/bin/rsync が daemon として起動するよう inetd.conf を修正する

rsync   stream  tcp     nowait  root    /usr/sbin/tcpd /usr/bin/rsync --daemon

/etc/rsyncd.conf

rsync daemon の設定を行う

bash-2.04$ cat rsyncd.conf
[Backup]
        path = /mnt/Backup
        hosts allow = 192.168.1.0/24

この例では、

/mnt/Backup が

rsync://link/Backup としてアクセスできる

アクセスを許可するのは、192.168.1.x からのみ

と設定している

HD-HGLAN 側の設定

毎時１０分に HD-HLAN の /mnt/Backup/link を HD-HGLAN の /mnt/Backup/link にコピーする
HD-HLAN の /mnt/Backup/link は１日１回しか更新されないので毎時コピーする必要はないのだが、 HD-HGLAN は２４時間運転をしていないので HD-HGLAN が起動して最初に向かえた１０分にコピーをするよう「毎時」という設定にしている

/usr/local/sbin/linktogiga

rsync を実行するスクリプト。決まりきった手順はスクリプトにしておくと良い。

#! /bin/sh

SRCHOST=link

cd /mnt/Backup
rsync -rtuvpogtlH --delete-excluded rsync://$SRCHOST/Backup/$SRCHOST .

cron への登録

/usr/local/sbin/linktogiga を root の cron に登録し、自動起動する。

[root@giga /root]# crontab -l
# DO NOT EDIT THIS FILE - edit the master and reinstall.
# (/tmp/crontab.932 installed on Sun Jul 10 03:49:00 2005)
# (Cron version -- $Id: crontab.c,v 2.13 1994/01/17 03:20:37 vixie Exp $)
	:
	:
10 * * * * nice /bin/sh /usr/local/sbin/linktogiga 2>/dev/null 1> /dev/null
	:
[root@giga /root]#

/etc/melco/timer_sleep

手動で電源 ON にしなくても、夜中に勝手に起動して勝手にバックアップを取るよう /etc/melco/timer_sleep を記述する

[root@giga /root]# cat /etc/melco/timer_sleep
on<>5:30<>4:00

これで、

朝４時に起動し

４：１０にバックアップを始め、

５時には自動的に電源を落とす

多分設定はこれだけ。ずいぶん以前に設定したので何か忘れているかも。

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