バックアップ HDD の交換


外向きサーバは、IDE HDD を2台接続し、 1台目がクラッシュしても短時間で復旧できるようにしている。

個人サイトなので(言訳)、 特に RAID を組むわけでもなく単に 1時間に1回、 1台目の HDD(hda) から2台目の HDD(hdb) に 変更のあったファイルをコピーしているだけである。

本来なら1台目と2台目とは同じ容量の HDD が望ましいのだが、 外向きサーバは、その辺に転がっていた部品をかき集めて作った物なので、 2台目の HDD の方がかなり容量が小さい構成で使っていた。

[root@ns /root]# df
Filesystem           1k-blocks      Used Available Use% Mounted on
/dev/hda1              2071384    743796   1222364  38% /
/dev/hda3             76818080   9020084  63895808  13% /mnt
/dev/hdb1              2064168    743828   1215488  38% /mnt/hdb
/dev/hdb3             10191876   8887976    786116  92% /mnt/hdb/mnt
2台目の HDD の残り容量が少なくなりコピーできなくなる可能性が 出てきたので、2台目の HDD を容量の大きいものと交換することにした。
「容量が大きい」といっても、例によって余っていた 17GB であるが、、、

/etc/fstab の編集

ドライブ交換前に /etc/fstab を編集し、 hdb1, hdb3 をマウントしないように修正する。
これは、交換後の再起動時に、 ありもしないパーティションをマウントしようとしないためである。

物理的な交換

WD313000(13GB) から ST317242A(17GB)に交換。
詳細略

LinkStation Qubeを外向けサーバにして1年。 その間シャットダウンは2、3回。
ふーふーしたら部屋中にほこりが舞い散った(ゲホッ)

パーティションの設定

基本的にはハックキットのインストール時と同じ。
違うのは、/dev/hda ではなく /dev/hdb であるということぐらい。
[root@ns /root]# fdisk /dev/hdb

このディスクのシリンダ数は 33416 に設定されています。
間違いではないのですが、1024 を超えているため、以下の場合
に問題を生じうる事を確認しましょう:
1) ブート時に実行するソフトウェア (例. バージョンが古い LILO)
2) 別の OS のブートやパーティション作成ソフト
   (例. DOS FDISK, OS/2 FDISK)

コマンド (m でヘルプ): p

ディスク /dev/hdb: ヘッド 16, セクタ 63, シリンダ 33416
ユニット = シリンダ数 of 1008 * 512 バイト

 デバイス ブート   始点      終点  ブロック   ID  システム
/dev/hdb1             1      4162   2097616+  83  Linux
/dev/hdb2          4163      4683    262584   82  Linux スワップ
/dev/hdb3          4684     33416  14481432   83  Linux

コマンド (m でヘルプ):

ファイルシステムの設定

[root@ns /root]# mkfs -j /dev/hdb1
	:
	:
[root@ns /root]# mkswap /dev/hdb2
	:
	:
[root@ns /root]# mkfs -j /dev/hdb3
	:
	:

マウント

上で修正した /etc/fstab を元に戻してマウント
[root@ns /root]# mount /mnt/hdb
[root@ns /root]# mkdir /mnt/hdb/mnt
[root@ns /root]# mount /mnt/hdb/mnt

コピー

初回は、全ファイルをコピーする
[root@ns /root]# cd /
[root@ns /]# tar cf - bin boot dev etc home initrd lib opt root sbin tmp usr var www |(cd /mnt/hdb; tar xvf -)
	:
[root@ns /]# cd /mnt/hdb
[root@ns hdb]# mkdir proc
[root@ns hdb]# ls /
bin  boot  dev  etc  home  initrd  lib  lost+found  mnt  opt  proc  root  sbin  tmp  usr  var  www
[root@ns hdb]# ls /mnt/hdb
bin  boot  dev  etc  home  initrd  lib  lost+found  mnt  opt  proc  root  sbin  tmp  usr  var  www
[root@ns hdb]# cd /mnt
[root@ns /mnt]# tar cf - Backup|(cd /mnt/hdb/mnt/; tar xvf -)
	:

結果

1時間ほどの作業で、 /mnt/hdb/mnt の使用率を 25% 程下げられた。
[root@ns /root]# df
ファイルシステム    1k-ブロック   使用中      空き 使用% マウント場所
/dev/hda1              2071384    744400   1221760  38% /
/dev/hda3             76818080   9017848  63898044  13% /mnt
/dev/hdb1              2064144    744360   1214904  38% /mnt/hdb
/dev/hdb3             14254024   8885732   4644224  66% /mnt/hdb/mnt
[root@ns /root]#
これでもう少し耐えられそう。


いーレコ2
ハックの記録
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